諦めないで下さい。不要になった動かないバイクでも高く売れるかもしれません。不動バイクを復活させる方法を知って買取金額をアップしましょう。たった一手間でエンジンがかかるようになることもあるので、是非参考にしてみて下さい。
また、買取業者、個人販売の仕組みを知って販売先を広げてみましょう。必ず高値になる販売先があるはずです。
買取業者の3つの販売方法
買取業者は仕入れたバイクを大きく分けて3つの方法で処理します。自社販売、業者専用オークション販売、部品等の有価物販売です。不動のバイクであっても、状況と価値を判断して販売できるので、買取が可能なのです。
例え足回りが曲がっていても、欠品があっても売れる場合もあります。
価値あるバイクは書類とフレームだけでも売ることもできるので、どんなバイクでも一度確認をしてみることが大切です。レプリカ、アメリカン、絶版車など専門で扱っているショップは、もしかしたら予想を上回る買取額がでるかもしれません。
1店舗ではなく何店舗か問い合わせてみて下さい。
買取業者は小売だけでなく、販売先を多数知っていますので、自分のバイクの価値を上げて買取金額アップにつなげましょう。
インターネット出品も試してみては?
販売には買取業者だけでなく、インターネットオークションに出品するという方法もあります。例えば、C to C販売で中間マージンがカットされ、直接消費者が購入するので予想より高く売れることも多々あります。閲覧しているのは個人だけではなく業者もいるので、より多くの人に見てもらえ、高額で販売するチャンスがあります。
実際に、業者も仕入れたバイクを出品しているほど、需要が高い販売方法の1つでしょう。しかし、個人売買特有の名義変更問題や販売後のトラブルなどリスクもあるのが実情です。また、部品単体を販売するという選択肢もあります。
車体本体より部品販売のほうが高く売れることも多いですが、廃棄物や売れ残った部品の処分が課題になりますので、検討が必要です。そういった点を踏まえ、業者に販売するか、インターネットオークションで販売するか考えてみるもの面白いかもしれません。
考えてみましょう!動かない理由
不動と思っていたエンジンがかかれば間違いなく買取、販売金額がアップします。それにはまず、自分のバイクがどのような状況でエンジンがかからないのか把握する必要があります。車庫保管で放置したバイクなら、簡単なメンテナンスで直ることも少なくありません。
もちろん買取業者もそれを知っていますので、大抵の場合はエンジンがかかるようにして販売します。それでは、よく発生する事例とメンテナンス方法を簡単に説明しますので、自分のバイクと照らし合わせてみて下さい。そして『これなら出来る!』と思うことがあれば実践してエンジンを復活させてあげて下さい。
(バイクの買取金額は?気になる売値と注意点をお教えします。)
(1)鍵を回して計器類のランプは点灯しますか?
鍵を回して計器類のランプが点灯しなければバッテリー上がりです。放置車両の大抵のバッテリーは使用することができないので、充電や交換が必要です。キャブ車であれば、バッテリーを交換するだけでエンジンがかかるようになるのか【押しがけ】という方法で簡易的にテストすることができます。
ギアを2速か3速に入れた状態でクラッチを切って下り坂などでバイクを押し、十分な速度でクラッチをつなぐとエンジンがかかります。これは、セルモーターが故障した場合も有効なので重宝できますが、クラッチとアクセルワークを上手に行わないと事故につながることもあるので十分注意して下さい。
また、クラッチがない車種やインジェクション車のECU制御がある車種等は押しがけをすることはできません。バッテリー液は硫酸なのでヤケドの危険性があり、+-端子をショートさせると火花がでるので火災の危険性があります。
(2)ガソリンの臭いは正常ですか?
ガソリンキャップを外して臭いを嗅いでみて下さい。もし悪臭がすればガソリンが酸化して劣化しています。さらに、正常であればオレンジ色ですが、赤褐色に変化していれば使用してはいけません。ガソリンが劣化していれば、タンク内にサビや不純物が混入している可能性が高く、タンククリーナーでサビ取りや洗浄しなければなりません。
キャップのパッキンの劣化等によりタンク内に水が入り込んでしまうこともあり、サビの原因になります。また、タンク内を確認する為に、ライターをつけてガソリンタンクに引火した事例があります。液体ではなく、気化した気体に引火しますので絶対に火気厳禁です。
なお、ガソリンの取り扱いは危険物取扱者でなければ行えませんので、必要に応じてガソリンスタンドなどで処理して下さい。
(3)プラグは正常に作動していますか?
専用工具でプラグを取り外し、プラグキャップを付けてフレームなどに接触させた状態でセルを回します。
そのときに火花がでなければ点火不良ですので、プラグ交換が必要です。プラグキャップやコード等の不具合の可能性も考えられますし、火花がでても電極が減っていたり、カーボンが付着したりすることもあるので、注意深く観察して下さい。
車種によって異なりますが、1台のバイクに対しプラグは1本から数本あります。1本しかないバイクはプラグ系の不良をおこすとエンジンがかかりませんが、数本あるバイクに明らかなアイドリング不調がある場合は1本のみプラグ系の不良をおこしている可能性があります。
(4)キャブレターからガソリンは漏れていませんか?
ガソリンの漏れが確認できれば、キャブのオーバーフローです。キャブからガソリンが溢れ出ることを意味し、よくある事例でもあります。この場合は、キャブを取り外し、洗浄と消耗品の交換をしなければなりません。キャブがオーバーフローする原因は大きく2つに分けられます。
1つは不純物の詰まりによるものです。実は(2)で説明したタンク内から流れてきた不純物に起因することが多く、キャブをオーバーホールしてもタンクを洗浄しなければ再発することになります。もう1つは、フロートバルブ等の部品の劣化によるものです。
これは部品自体を交換するしかありません。キャブは精密機械で多少のずれでも不具合をおこします。簡単な作業ではないのでオーバーホールするには整備マニュアルを用意し、しっかり準備してから整備しましょう。
魔法の言葉、実動
メンテナンスをするには、工具や作業場所も必要になり、時間と手間も大いにかかりますが、自分の手で動くようになれば、買取にも今後のバイクライフにも大いに役立ちます。高く売れる魔法の言葉、実動!この実動は自分のメンテナンスで可能になるのです。